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京10 岩さき  [釜座・中京区]

いつもの祇園界隈から大きく逸れた、繁華街の向こう側。
京都市役所も越えて、御池通沿いをずんずんと西のビジネス街に向かって。

近所の子どもの自転車が通り過ぎるような普段の暮らしがあふれる
静かな釜座(かまんざ)通の割烹へ。

■割烹 岩さき [日本料理]
京都市中京区釜座通御池上ル723
075-212-7800

予約を入れたのはご主人が「和久傳」「祇園 丸山」で修行、さらに名旅館「柊家旅館」では
20代のうちから料理長を勤めていたと聞いたから。
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店先には明かりが灯り、赤い暖簾と大きな桜の木。
二人してちょっとばかり緊張して、店内へ。

迎えてくれたのは柔らかい色目の着物を粋に着こなした奥様とお母様。
お二人ともパールの半襟で、清楚に華やか。
全く気取ったところのない、はつらつとした笑顔の奥様にA氏もネルもひと安心(笑)。

本日最初の来訪客だったネルたち。7席ほどのL字型カウンターの「お好きな席へどうぞ」と進められ、板場の見える席に腰掛ける。
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う~ん、やっぱりキレイだ。
檜の分厚いまな板も、ピカピカの調理台も、鮫皮のわさびおろしも。
所定の位置にきちんとあって、余分なモノも色味もまったくない。

今日は8400円のコース。
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まずは桜湯。そして伏せられていた杯に菊水を注いでもらい、ひとくち。
さあ、さあ、食べますか。ほど良く心地よい緊張感。

先付けはウニ、海老、菜の花、帆立。
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ネルはほんと、こんなのが一番好き(笑)。旬のそのままをおいしく取り合わせて、
それぞれの持ち味をあっさりと楽しめるのが和食の良さ。

焙った帆立の品のいい旨みに、やっぱりここは京都だなあ~~と実感。
この染付の器もステキな色合いで。
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お椀もなかなか。すっと通り抜けるダシの味の向こう側を感じたくて、どんどんいただく。

観光客らしいネルたちの様子から京都らしい世間話をしてくれたり、こちらから話しやすい
きっかけを提供してくれる奥様。上手にネルたちを飽きさせない。
もっと繁華街で店を出そうと思わなかったのですか、なんてネルの不躾な問いにも朗らかに
答えてくれたりしてくれる。

お母様も何くれとなく気を配ってくれる。
はじめてのネルたちでもそれが気詰まりでなく、自然と受け入れられる。
やっぱりお母様も笑顔が朗らかだからかな。

色白で大きな目がきらきらと輝く、歌舞伎役者みたいに男前なご主人。
働く姿もサマになっていて、板場の中の人がこんなに華やいでみえるのは初めての感覚。
話しかけられるのが意外と苦手なA氏も、今回はどうやら嫌ではないらしい。
サスガ、です!
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お造りは甘鯛とトロと、ウドだったか黒いのは海苔だったか。。おいしいけれどこの量、
あっという間に通りすぎてしまう。醤油とポン酢の二種が使いきれないほど。
焼物もきちんと染み込んだ味。

わさびが必要になると、奥様がそのつど板場の隅に置かれた鮫皮のおろしでネルたちの
分だけおろして。鮫皮はキレイに洗われてもとの位置へ。
この流れを必要な度繰り返す。

こんな小さな所作もおもてなしの一部だと思うし、ネルが割烹を好きな理由のひとつ
なんだろうな、と奥様の手元を見つつ回想モードに(笑)。
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お凌ぎのごはん。
もち米なのか、ちょうど良くねっとりしていて温かいおだしとぴったり。
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そして炊き合わせの鍋。
鯛に若布、茗荷、筍、ウドほか山菜、そして鯛の白子。
もう春満開、全開~!の取り合わせ(笑)。奥様もお母様もお取り分けしてくれる。
もうちょっと早く来れば、ネルの好きな山菜の天ぷらの時期に間に合ったかもなぁ、くぅ!

そうそう、この花ひらいたような美しい鍋、おそらくは有次のうどん鍋。
銅板の打ち目が鈍く輝いて、とってもステキ…。ふぁぁ~欲しいなぁ。。
家で使ってみたいけど、こんな品のいい鍋で、似合うものなんて作れるのかなぁ~
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筍おいしい。鼻腔の奥までふんわり広がるおダシで、舌も心も満足。
でもなぁ、筍焼いたのもたべたいなぁ~。。
ってこれは予約時言うべきだったね。惜しいことした!
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酢の物で一旦〆て。
肉は一切出ていないけど、そこそこお腹もいい感じ。
肉好きのA氏も、今回はそれなりに満足そう。
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「ごはん、どうですか」の声で、ついに炊きたてご飯が登場~♪
お客ごと個別の土釜で炊いた白ご飯を、目の前で釜からよそってもらう。
お米はご主人の実家のお父さんが作っている白米だそう。

これは相当にゼイタクなことだと思う。
静岡でもこんなことやってくれる割烹、あるのだろうか。

小さいながらもどっしりと恰幅のいい茶色い土釜。
聞けば作家モノだそうで、藁の鍋敷きや木の蓋もガツンと立派♪

土釜の側面にはおねばが吹きこぼれた白い跡が幾筋か。
自分たちのためだけに、時間を考えて炊き上げてくれたごはん。
たまにだけどガスと鍋でご飯を炊くネル、その手間はしっかり分かるつもりです♪

目の前の白ご飯、ふんわりつるっと、ピカピカ。
「少しだけおこげをつくる火加減、最近分かってきまして」と言いながら今度はおこげの
入った2膳目をよそってくれる。
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香の物とお味噌汁もぴたっと決まった味。
お母さんのお手製だというちりめん山椒にも、ついつい手が伸びる。
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最後は果物で。
緑の丸いのはベビーキウィというそう。
はぁーー、ごちそうさまでした!

…宿に帰って、ひといき。

結局今回はしゃべってばかりで、どうも味の方の記憶が薄くて…(笑)。
でも間違いなくどれも端整で、品良くおいしいかった。

ただもうちょっと、出る食材を聞いたり好みの調理方法を伝えるとか、予約をもっと上手く
入れとけばな~なんて次に繋がる発見も。

おそらく常連さんもはじめての観光客も、同じように笑顔で迎えてくれる店。
こんなお店だから、人気店になるんだろうな♪

<今日のお会計>
 19700円ぐらい・2名/コース8400円×2、生ビール×2
           
<店を出て>
ネル:★★★♪☆☆/華のある料理と人で、京都らしさを存分に
     立地や店の造りは控えめだけど、料理と人はとっても京都らしいお店。
     安くはないけど内容や接客を考えれば納得できそう。その都度自分たち
     のために手をかけてくれるのは、うれしいもの。昼もあるけど夜がいいかも。
    
A氏:★★★★☆/おいしいし、感じが良かった
     予約のときも、道が分からなくて電話をしたときも感じが良くて。店に入って
     もやっぱりそう。量は少なめけど、どれもしっかりしてるし、お鍋やごはんが
     おいしいから満足できる。イキイキ働いてる人の姿は、気持ちがいいね。
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by gaisyoku_calendar | 2008-04-29 20:43 | 旅先_京都の[が]
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静岡在住30代・ネルの       静岡・京都・東京食べ歩き


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