037 竹 安 [南伊豆・下田]
南伊豆に向けてクルマを走らせている
河津から下田へ抜ける414号線沿い、
国道から小さな橋を渡った川の向こうに
ポツンと空き地にたった、農家のような蕎麦店がある。
道沿いのガードレールにはいかにもな
木板&手書きの「手打ちそば」看板がに括り付けられ
これまで何度も、店の駐車場にバイクの集団
がいるのを目撃していたネル。
実はA氏も前々から気になっていて、既に3回ほど
定休日?にハマってしまい、ついぞ寄れたことが
なかったそう。
今回こそは・・・と意を決して橋を渡ってみると
ヤッタネ!、営業中の立て看板を発見♪
下田市須原1113-1
0558-28-0200
大きなテーブル席に昔のステーキハウスのような洋風椅子、
懐かしい食堂のような店内。
ラーメン店のように高い位置に置かれたテレビの下には
錆が回って赤茶けた鉄瓶や古びた徳利、小さな火鉢など
が大小問わず無造作に並べられている。
カウンターの向こうで働く、真っ白くて長い中国の仙人の
ようなおヒゲをはやした、店主らしきおじいさん。
それなりの趣味人なんだろうか。
ゆらゆらと垂れ下がる、手書きのお品書きが。
蕎麦茶を持ってきてくれたのは、農作業のままの
ような格好をした近所のお手伝い風なおばちゃま。
慣れたカンジでオーダーを取っていく。
味の想像がつかず、悩んだ末にネルは「山菜冷しそば」、
A氏は「辛みおろしそば」。
この時期限定だろう「たけの子さし身」もつられて注文。
登場した「たけの子さし身」、300円の安さにもかかわらず
つまみとしては二人でも十分な位の量。
オーナーの山で取れた、朝堀りかなあぁ・・・(←勝手に推測)
小皿に盛られた甘酸っぱい柚子味噌。
ちょこんと載った山葵は、うんっ?・・・うまい!!
色は山葵ソフトのようなやや白っぽい、もったりとした薄緑。
はじめ甘くて、ふんわりして、後からくる辛味はあっても旨みが勝つ。
おいしくて山葵だけを舐めたのって、この店のがはじめてだ。
白くぷりっとした、たけの子
柔らかくしゃりっとした歯ごたえで、まったくえぐみのない透明な味。
大げさにいうと(笑)、甘くない固めの洋ナシを食べているみたいな
フレッシュ!!な果物みたいな食感だ。
さわやかな山葵の風味とぴったり。
フルーティーな日本酒があったら、絶対合うハズ。
ネルのおばあちゃんちにも竹林があって、子どもの頃いやいや
筍の刺し身を食べてたけど。
こんなに美味しくなかったような・・・。
いやいや味覚がオトナになったから?
蕎麦は会津産の蕎麦粉を使用したニ八蕎麦。
すっと喉を通る感じで、くせのないおいしさ。
がなかなかコクがあって旨みがあったり。
この辺が伊豆の山あいの蕎麦店にきたー!って満足感を与えてくれる。
ちょうどいいくらい。
お会計を済ましてショップカードをもらうと、
なんと火・水・木が定休日、しかも昼11時~14時30分までの営業!!
こりゃA氏が寄れないワケだ・・・。
隠れた名店というわけではないけれど、のんびり伊豆気分を味わい
ながら、素朴な蕎麦の味を楽しむにはぴったり。
オシャレ感は期待できないので(笑)若者ドライブデート♪よりは、
お互いの趣味が分かった、オトナな二人ならハズレないかな☆
<今日のお会計>
2300円・2名/辛みおろしそば1000円、山菜冷しそば1000円、たけの子さし身300円
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/蕎麦もいいけど、たけの子☆感動!
伊豆ドライブの途中、伊豆らしい思い出をつくるにはぴったりの店。
たぶん蕎麦以外にも、季節ごとの地のモノが出てくるんだと思う。
だし巻玉子も食べればよかった・・・。竹の子の時期なら、ぜひオススメ!
A氏:★★★☆☆/いいつまみがあると、蕎麦もおいしい♪
念願だった蕎麦店。やっと寄れてもう満足・・・(笑)
蕎麦は普通においしい。大盛りにしてもよかったかも。
竹の子はアクがなくて柔らかいし、今までで一番おいしい刺し身だった。
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