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059 長屋門レストラン ヴァルナ [富士宮]

9月に富士宮にオープンしたイタリア料理の本格レストラン、ヴァルナ。

このレストラン、一般のレストランとはかなり違った背景を持つ、首都圏発のプロジェクト
のもと誕生したレストランで。

市所有の史跡「長屋門」の修復と富士宮市の「食による街づくり」をきっかけに
自治体プラス様々な団体・事業者・出資者、大学などが共同で創り上げた
「地方活性化レストラン」なのだそうです。

くわしくはHPにいろいろとあるので、こちらで
→http://www.food-japan.jp/establishment
→http://www.r-varna.com

HPにはこのレストランの生まれた理念や哲学が細かく書いてあって、どれを読んでも
ナルホドな、その通りだなと。

こういう取り組みが、本当に上手く回りはじめるといいなって。
静岡に限って言えば、こういう店の評判や成功をきっかけに、もっともっと静岡で外食を
楽しむ人が増えればいいなって。

そんなことを考えながら行ってきました♪

■長屋門Restaurant Varna [イタリア料理]
富士宮市大宮町6-22
0544-25-1323

場所は富士宮浅間大社のすぐ横。

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どっしりと構えた長屋門。
京都の高名なお寺の門のように大きく張り出した見事な屋根があって
左右には畳の入った居室も構えた豪壮で贅沢な造り。
後ろの白い建物が新しくできたレストランの本棟。

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長屋門をくぐった目の前はこじんまりした日本庭園。湧水の小川に掛けられた橋を渡って。
水面を小さな魚の群れが泳いでいる。

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レストランは白いモダンな近代建築。ドアやサッシは木であたたかく。

天井の高い明るい店内からは、光の入る四角い坪庭、ウッドデッキのある中庭が見える。
四角く切り取られた中庭の窓からは、日本庭園越しに長屋門も借景に。

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L字になったフロアにはシンプルな木のイスのテーブル席が並ぶ。
白が基調の店内は大きな目のタイルの床もきりっと清潔感があって、大きく切り取られた
窓が外の木目と緑をちょうどいいバランスで室内に取り入れている。

テーブルセットはライヨールナイフ、ジノリの最新シリーズ、リーデルのグラス。
すごくすごく、きれい。
東京のちょっと高級なレストランでも、このラインナップって簡単ではないはず。

でもテーブルクロスがないのが不思議。
カフェみたいにお客さんみんなの足もとが見えて、美しくはないだろうな…。
テーブルはガラス張り。パンくず処理のとき、どうするんだろ。

食前酒やソフトドリンクは700~1000円台。地元産果物やハーブ使用のオリジナルも揃う。

ランチは1900円、2800円、4500円の3コース。
4500円のコースにも興味があったけどメニューが固定だったので、3皿ともプリフィクスで
選べる2800円のコースに決定。

「コース料理にあわせたワインをグラスでお出しします」のコピーに惹かれて運転をしない
ネルだけ「グラスワインコース2種」もオーダー。

オーダーを取ってくれたソムリエさんに「ワイン何が出ますか?」と尋ねたら
「うーん、白と赤と・・・料理に合わせてお出ししますね」の言葉に期待大!
お願いしますよ~~

実際厨房近くのカートには10本前後の栓の空いたボトルが並び、しきりにテイスティングを
している姿が見える。私の好みのが来るといいな…♪

入店から30分後。
やっと、来ましたよ、前菜が。
まだ二組しかいないのにな?二人ともお腹ペコペコじゃなくてよかった。
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富士の胸鶏肉の低温調理。
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朝霧ヨーグル豚バラ肉の柔らか煮。

うーーーん、おいしい。上品。ちゃんとしてる。

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パンは2種。ライ麦ロールとフォカッチャ。このライ麦ロール、おいしい。
はじめから取り分けてあるバター、純度が高いというのかやたらおいしい。

A氏は自立するライヨールのバターナイフがお気に入り♪
ほどよく重みのある持ち手は水牛の角かなんかかな。

ひっきりなしに訪れる、満席のため予約がないと…と帰されてしまうお客さん。
すっごいウキウキ歩いてたのに入れずにしょんぼり帰っていくお客さんを
何組も何組も、見てしまった。

そのうちA氏、入店しようと窓の外を歩いてくるお客様を見ながら
<あのお客様予約してるか当てっこゲ~~ム!>をはじめてしまう始末・・・
トホホ、あんたも相当アホな奴だよ。

あからさまにがっくり落ち込んでた、地元ナンバーの軽で帰っていった若いカップル。
かわいそう。。連られてネルのテンションも…
せめて入口のメニュー看板に「本日満席です」「本日予約のお客様のみです」とか掲示を
出してあげれば、せっかく興味持ってくれたお客様にイヤな思いをさせずに済むのになぁ。。

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プリモと一緒に白ワインも。
よかった、好きな香りと味。うすく黄緑がかった色もキレイ♪

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地元白菜と生ハムのクリームソースのフェデリーニ。
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山芋と白葱、ビオファームまつきさんのバジルのジェノヴェーゼ。これは自家製パスタで。

これまた、きちんとしてる。ジェノベーゼソース、オリーブオイルがよくていい。
山芋はしっとり、白葱も濃くて甘いし。

この日はちょうど止んだかと思えば降りだす雨模様。
中庭デッキにおいた木のテーブルセット。屋根がないからさっきからずっと濡れっぱなし。
きれいにカーブしたイスの座面に水たまりができている。雨のときはしまってあげたいな…

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メインは二人とも地元産、萬幻豚の肩ロースのロースト。

肉はほんのりピンク色でしっとりきめ細やか。
柔らかくて、みずみずしくて、いくらでも食べられそう。

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このライヨール肉用ナイフのきっさきとカーブ!
うーんステキ、カッコイイ。。

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メインと一緒に登場した赤ワイン。
ぷっくりふくらんだリーデルグラスも素敵。

「樽香も落ち着いてきて、いい感じなはずですよ」と バローロ、パオロ(何トカ)1999年。
これってけっこう高いワイン…、だよね??
そうか、こんなのもグラスで出してくれるんだぁぁぁ♪

味は、良かった、好きなカンジ♪香りも、確かに樽っぽいけどいいなぁ。
もっと重くてもいけそうだけど、この上品な豚肩ローストはこれぐらいがベストなのかも。

料理に合ったワインのグラスでの提供って、そう簡単にできることじゃないって
ワインに疎いネルでもなんとなく分かる。

こういう底力がこのレストランの良さなんだと思う。
ひとりで好みのボトルを飲みきるなんて全くの無理だから、こういうサービスってホント
楽しいしウレシイ。量が飲める人だって、それこそ色々楽しめていいだろうな~

ソムリエさん以外は地元の若いバイトさんばかりのようだけど、
夜はまた違う雰囲気なんだろか。

緊張はなさそうだから「おいしいですね」「これ好きです」と話かけるも笑顔がなくて寂しい。
返ってくるのは「ええ…」みたいなとまどった返事ばかり。
言った手前ひとり語りになっちゃうと恥ずかしいから、お願い何か返して~(笑)!!

でもそうだよね、オープンしてまだ2か月なんだから。当然か。

そういえば夜に予約の電話かけた時も「○日は空いてますか?」って聞いたら間髪おかず
「満席ですっ!!………(無言)」って予想外にスマートじゃない対応に面食らったし、
入店するなり笑顔も挨拶もナシに「お名前はっ!!」って聞かれて、検問みたい…(泣)

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口直しの赤ワインのソルべ。
もうまんべんなく赤ワインの香りと味なのに、確かに爽やかで口どけ鮮やかでおいしい。
お替りほしいくらい。この辺の完成度&コーディネートが、やっぱりスゴイと思ってしまう。

デザートはプリフィクスのケーキとアイスクリームを盛り合わせで。
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ネルのは大きくてキレイなプレートに旬の柿と一緒に盛り付けて。
あれっ、このモンブラン。。栗の味が全くしないナ…??

コーヒーセットはジノリのベッキオホワイト?で統一。
コーヒーはしっかりしたデザートの甘さとちょうどいい深み。

はぁぁ、いっぱい食べたぁ。

適度にボリュームがあって、どの皿もおいしくて、キレイで、破綻なく完成度高くて。
それにワインも魅力的な価格でおいしくて。
たぶん東京で同じものを食べることを考えたら、お得感は高いのだと思う。

ただネルみたいな地元民は洗練されて東京っぽくて嬉しいのだけど、首都圏の
食べ慣れた人には地元素材プラス、調理法とか見た目とか器遣いとか…

せっかく遠出してきた甲斐というか、
旅先で出会う食の喜び=東京ではお金を積んでも味わえない納得感=富士宮らしさ 

がもっとダイレクトに伝わる皿があってもいいのかな、と。
できれば今後、季節を問わないメインになる名物料理ができたら。

あとはスタッフのサービスと笑顔が追いつけば♪
周囲で起っていることにきちんと気づいて、必要な対応をしていってほしい。
色んなモノを背負って毎日大変だと思うけど、自分たちの手でこの壮大なミッションを
成功させるんだ、って気概があれば絶対ファンは増えると思う。

現場スタッフの店への愛情&情熱と当事者意識があれば、結局箱モノ行政なんだよね・・・
なんて懸念はいくらでも覆せるはず。
時間をかけてみんなに愛されるお店になっていってほしいです。
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<今日のお会計>
8800円・2名・サ10%/ ランチコース2800円×2
               自家製ジンジャーエール800円
               グラスワインコース2種1600円
                  
<店を出て>
ネル:★★★☆☆/半年後、一年後に期待
   理念が素晴らしいだけにどうしてもハードルが高くなりがちだったけど、
   味やコース内容&ボリューム、価格構成、外観&内観&コンセプトもよかった。
   首都圏に比べてコスパのいい店じゃなくて、皆がお金握って通う店になってほしい。

A氏:★★☆☆☆/おいしいからがんばれ
   店の立派さ、料理の美味しさと不釣り合いな接客がちょうど打ち消しあって今の
   ところ値段相応ってカンジかな。他のお客さんも盛り上がってる風に見えなかった。
   立派なHPなのに住所とグーグルmapだけで、最寄駅からの所要時間とかの一番
   必要なアクセス情報がなかったのはがっかり。人に遠方から来てほしいんだよね?
   ターゲットとかマーケットとかじゃなくて、生身のお客さんが来ることを忘れないで。
_



<以下HPより抜粋>
http://www.food-japan.jp/establishment/
~中略~

最近良く聞く「地産地消」や「農家(農村)レストラン」との違いをはっきりさせておきたい。
地産といっても無条件に地元の食材を使うわけではない。

シェフが吟味して納得した地元の食材のみを、一流の調理技術で地域の内外へアピール
することが目的である。納得できない食材については生産者に努力を求め、地元食材の
魅力を引き立てるためには外部の食材も使う。

そして地域の人々に消費してもらうことはもとより、地域の外部、都会から食にこだわりを
持った人々を呼び込んで地方の素晴らしさをアピールすることを目的としている。 

次に、経営者が農家(または生産関係者)であることにもこだわらない、地域のために
貢献したいという意欲を持っている人物であることが条件である。

さらに調理人は生産関係者ではなく、一流の技術を持った料理人でなくてはならない。
生産者の意識を変えて一流の食材を開発していくためには、
食通たちを引きつける一流の調理技術がどうしても必要となるのだ。

~中略~

レストランヴァルナは「食によるまちづくり」に向けた第一歩でしかない。
レストランヴァルナが一つの刺激となって、富士宮市地域の食産業や第一次産業が活気づいていくことを期待したい。

やがて観光への投資も活発化し、地域経済全体が上昇気流に乗り、富士山と本物の食を求めて日本だけでなく世界中から人々がやってくることだろう。


・・・
コレ読んで思ったのですが、

今後首都圏&遠隔地からのお客様がお出かけの計画が立てやすいよう、HPの交通アクセス情報もっと充実させるのはどうでしょうか♪
(地元のネルたちも住所とグーグルマップだけでは時間が読めず、手間取った!)
まだ目の前にいないお客様への気遣いがHPからも分かるといいナ、と思いました☆

<ほしいアクセス情報、ほか♪>
・最寄りのJR在来線駅&新幹線駅、店までの所要時間の目安
・最寄り東名IC、店までの所要時間の目安
・東京、名古屋&静岡方面からの各おすすめ交通アクセス
・静岡空港、開港したらのアクセス

・近隣観光牧場&農場や提携食材店へのアクセス、所要時間目安
・御殿場アウトレットや遊園地など、レジャー系スポット

・駐車場有無(気になる人もいると思うので)
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by gaisyoku_calendar | 2008-11-18 11:20 | 伊豆・東部の[が]
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静岡在住30代・ネルの       静岡・京都・東京食べ歩き


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